LifeFilmが残すもの
なぜ、人生を撮り続けるのか。
人生を、未来の一次資料へ。
01|
変わらなかった思想ではなく、
変わっていく思想そのものを残す。
若い頃に信じていたこと。
働き、誰かと生き、何かを失ったあとに考えたこと。
年齢を重ね、人生の終わりを意識するようになって、
初めて見えてくること。
人の思想は、一つの場所に留まらない。
矛盾し、迷い、考え直しながら、
その人だけの方向へ進んでいく。
02|
人生は、
一度の撮影では語り切れない。
同じ人を、異なる時代に撮る。
若い頃。
中年期。
老年期。
同じ質問に、以前とは違う答えを返すかもしれない。
かつて大切だったものを手放し、
思いもしなかったものを守っているかもしれない。
その変化を重ねて初めて、
その人が何を経て、どこへ向かっていったのかが見えてくる。
03|
人は、
言葉だけでできていない。
声の高さ。
話し始めるまでの間。
歩く速さ。
働く手。
誰かを見る目。
言葉にならなかった沈黙。
LifeFilmが残そうとするのは、
出来事の説明だけではない。
その人が、どのように世界の中に存在していたのか。
その空気まで含めた、
人間の時間である。
04|
建物は消える。
店は閉じる。
けれど、
人の時間は残しておける。
街の記憶は、建物だけに宿るのではない。
そこで働いた人。
通い続けた人。
誰かを迎え、送り出した人。
街は、人の人生が重なってできている。
だからLifeFilmは、
街を、人から残す。
05|
映像作品の、その先へ。
LifeFilmは、映像作品を作る。
けれど、一本の作品を完成させることだけを
目的とはしない。
残された映像は、
その人を知る家族にとっての記憶になり、
その時代を知らない人にとっての証言になり、
未来の誰かが、その人の人生を読み解くための資料になる。
LifeFilmが残すのは、
人生の一次資料である。
06|
記録は、
残すだけのものではなくなる。
未来の技術は、
写真、文章、音声、映像を結びつけ、
一人の人生を、長い時間の中で読み解くようになるだろう。
なぜ、あの時そう決めたのか。
何を恐れ、何を守ろうとしていたのか。
どのように考えが変わっていったのか。
そのとき必要になるのは、
後から整えられた人物像ではない。
その人が実際に生きて いた時間の、
できる限り豊かな一次資料である。
LifeFilmは、その未来を待たずに、
人の時間を残し続ける。
人は、一つの思想を持って生きるのではない。
人生を生きることで、思想になっていく。
変わらなかった思想ではなく、
変わっていく思想そのものを残す。
LifeFilmは、その過程を残す。