LifeFilm Case 06
70歳|警備業を営む人|東京・杉並
定年後に始めた仕事と、
今の自分を伝えるために。
山奥で隠居生活を送ったあと、
再び東京へ戻り、警備会社を始めた男性。
かつてともに働いた人たちへ届けるために、
現在の仕事と姿を記録しました。
※実際に製作したLifeFilmの一部を抜粋したものです。
定年後に始まった、もう一つの仕事
長くホテル業界で働き、
65歳で定年を迎えました。
退職後は、
東北の山奥で静かに暮らし始めます。
けれど二年ほどが経つと、
もう一度、人の中で働きたいと考え、
東京へ戻りました。
そこで始めたのが、警備の仕事でした。
かつてホテルで一緒に働き、
同じように定年を迎えた人たちへ
一人ずつ声をかける。
そうして仲間が集まり、
小さな警備会社を営むようになりました。
現場で働く、今の姿
撮影したのは、
道路工事の警備をする一日でした。
行き交う人や車両へ気を配り、
大きな声と笛で合図を送り、
必要なときには自ら走る。
重機の音が響く中でも、
通行する人へこまめに声をかけ、
現場の空気を穏やかに保っていました。
「自分から一歩前へ出ることが大事」
「自分一人では生きていけないと学んだ」
その言葉が、
働く姿にも表れていました。
自分から声をかけた出会い
出会いは、
東京杉並にLifeFilmの事務所があった頃でした。
事務所の看板を見ていた男性から、
「どんな映像を撮っているんですか」
と声をかけられました。
話を続ける中で、
男性はこうおっしゃいました。
「実は今の自分を伝えたい人たちがいるんです」
その言葉から、
今回の撮影が始まりました。
映像が届いたあと
完成した映像を届けると、
次のような言葉をいただきました。
「自分でも見てみたかったので、
綺麗に撮れていて嬉しいです」
「早速、近況報告に使わせていただきます」
映像は、
長く連絡を取っていなかった人や、
かつて一緒に働いていた人へ
送りやすいURLの形で届けられました。
後日、映像を見た元同僚がまた一人、
ご自身の会社で働くことになったという
連絡を下さいました。
今の自分を、昔の仲間へ
しばらく会っていない人へ、
近況を言葉だけで伝えることは、
簡単ではありません。
今、どのような場所で働き、
どのような人たちと過ごし、
どのような思いで生きているのか。
LifeFilmは、
今の自分の姿を、
離れている人へそのまま届けるための映像にもなります。
定年後に始めた仕事と、
もう一度、人の中で生きている姿を残しました。